「英語ニガテ」からの脱出−2
英語が苦手、英語の先生こわ〜い!の状態から英語の教員になろうと考えるほど英語が得意になるまでー前回は、「きっかけ」について書きました。私は、実はこれが一番大切だと思っています。きっかけさえあれば、ない人に比べて英語の上達は断然早いし続くはずです。英語は続ける事ができなければ習得できません。その意思を持ち続けるためにも、「どうしても英語をやりたい/やらなければならない」という状況は非常〜〜に大事なことなのです。
しかし、私が英語が得意になったのはもう一つ、勉強の仕方を変えた、ということが大きかったです。どう変えたかというと、「深く考えなくなった」ということです。
私はとても頭が固くて、数学の立体の問題などとてもとても苦手です。あるものをそのまま覚えることはできるのですが、納得できないこと、例えばこの形を360度回転するとどの立体になるか、なんて粘度ででも作って納得しない限り全くわかりません。私は英語も、理屈で考えようとしていました。中1の時の三人称単数現在やbe動詞と一般動詞の使い方の違いなど、必死で納得しようとしましたが、なかなか身に付きませんでした。
中2の2学期頃だったでしょうか、母が、近所の先輩で英語が得意な人の勉強法を聞いてきました。
「教科書を全部書いて覚えたらしい」
これが母が得た情報でした。
私はとりあえず真似をしてみることにしました。ノートはもったいないので、プリントや広告(片面のみの印刷)の裏を使って、試験範囲の本文を10回くらい書きました。単語のみの練習はしていません。本文の中に単語は出てきますから。文法事項も特にそれだけ特別に勉強したりはしませんでした。
結果は、それまで平均以下だった点数が、平均を20点以上上回る、80点台後半でした(たしか88だったと思います)。その後同じ勉強法を実行し、その次の定期テストからは90点未満に下がった事はありません(定期テストのみです)。実力テストも、定期テストほどよくはないものの、だいたい90前後でした。
すごいでしょう?ただ書いただけです。まあ、今の私ならみなさんには書く事と同時に読む事を勧めますが(そうすると書くのみよりずっと効果が現れるのが早いし忘れにくいです)。私は感動して、「こんな単純なことだったんだ!!」と心の中で叫びました。しかし、後に私はこの方法が万能ではないことを思い知らされることとなりました。続きは次回。