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episode3-三男編

  • 2017年8月8日
  • 読了時間: 2分

 三男の予定日はひな祭りの次の日でした。男の子やのにひな祭りの日に生まれてくるかもねー、と言っていたら1月に生まれてしまいました。早産で未熟児です。お兄ちゃんたちがインフルエンザにかかり、わたしもそれをもらってしまったため、「こりゃたまらんわー」と思ったのか、早く出てきたようです。

 未熟児は、保育器に入れられます。三男は黄疸も強くてみんな心配していました。ところが保育器に入って数時間後、彼は出されてしまいました。理由は、「元気だから」(看護師さんの証言)。

 保育器からあっという間に卒業した三男。でも退院したときも本当にちっちゃくてガリガリにやせていました。体温も低くてからだが冷たく、しょっちゅう息をしているか確認していたほどでした。しかしながらその後どんどん強くなっていきました。

 二男がちょうど「はや、ねゆう」と母親をからかっていたのが1歳でしたが、同じ1歳の時、三男はみづき坂にある公園へお兄ちゃんたちと共に遊びに行きました。

 そこのすべり台は普通のものと少し違って、縦にカーブを描いていてたいへん急な部分があります。見るからにこわそうです。長男と二男の2人は、さすがにまだ小さいし、すべり台の側面を手でつかんでそろそろと降りていっていました。

 ところが三男は両手を上げてしゅるるるる〜!と滑り降りてきました。当然ものすごくスピードがつき、最後のところで頭をごつん、とすべり台にぶつけてしまいました。

 「あちゃー、これは、泣くな…」

と覚悟をしましたが、三男は全く泣く気配はなく、そのかわりにすべり台を足でキックするポーズをし、さらにつばを吐きかける真似をしました(たぶん本当はつばを吐きたかったと思うのですが、なにせまだ1歳なので、うまく吐けなかったようです)。

 私は、たった1歳の、まだ赤ん坊に等しい子どもがそんなことをするとは夢にも思いませんでした。でも今目の前で、自分自身の子どもが「実演」しています。

 「こういう子どももいるのだな…」

私は人ごとのようにぼんやり考えていました.


 
 
 

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